”選んでいるところ”
その脳内世界に
つま先からひたって
肩まで浸かって
もう逃げられない
逃げたくもない
自分で話したい
大好きなあの名曲は確かにこの気持ちを代弁してくれるけれど
私は私から話しかけたいんだ
自分の言葉で
その言葉を選んでるところ
当たり前のような気はきかないし
鈍いし⋯
やんなっちゃう
自分への恨みつらみ重ね
眠れないよ週末は
あ〜、何やってんだろう
部屋の電気消して
スマホばっか見てる
積み重なったのは他愛ない会話だけ
愛ある会話がしたいよ
(先に愛の定義をせよ!)
お洒落なのにリュックだけダサいとか
指が細くて長いとか
何か教えてくれる時の伏し目がちな目つきや
笑いをこらえている時に赤くなることとか
いっぱいいっぱい
言いたいことはあるのになぁ
自分で話したい
名曲は確かにこの気持ちを代弁してくれるけれど
私は私から話したいんだ
自分の言葉で
その言葉を選んでるところ
”かりそめの恋心”
さようなら!かりそめの恋心よ!
僕は崖から飛び降りるだろう
そんな夢を見るだろう
泡のような夢を見るだろう
くだらない夢を見るだろう
少ない言葉と
少ない色と
少ない線だけの
額に入った
君を好きになった
泡のように消えるだろう
崖から飛び降りるだろう
嫉妬で身をよじらせながら
炭酸みたいに砕け散るのだろう
散り散りになるのだろう
無意味な思慕に魂を捧げた
嗚呼哀れな青春よ
哀れな思慕よ
ガラス窓のように馬鹿げていて
消火栓のように愛おしい
灯台のようにおかしくって
黒い、大きなピアノのように図々しい
誰が馬鹿にできようか
(馬鹿にできるのは僕だけだ)
さようなら!かりそめの恋心よ!
”冷たい瞳は誰のもの?”
軋み
放つ
白んだ嘘の切れ味に酔いしれな
壁は灰色
石の沈黙
弦のたわみ
そのきらめき
響き
風邪ひいちゃったかな
声がザラザラ
冷たい瞳は何も語らない
何も語らない
何も見ていないのだから当然
足を投げ出し壁にもたれてかかっている置き人形
ハハ
厳しいね
悪態の一つでも吐けば? スーパーマンさん