Death & Honey

死と蜜、儚く甘く気だるい魔法

”鳴らないノーティフィケーション”

涙のグラデーション

曖昧なリフレクション

君と私のコンポジション

いつまでも鳴らないノーティフィケーション

 

「     」

今なんて言ったの?

音飛びして聞こえないや

融解する黄昏とともにチルアウト

突然風が吹き

マフラーがたなびいた

同じくらいにそれ以上に

私の心は揺れ

 

頷きのグラデーション

凄惨なリフレクション

君と私のコンポジション

いつまでも鳴らないノーティフィケーション

 

 

 

 

”さっぱりしてて”

なんちゃらかんちゃら

言ってみたって

響き合えないのなら

カロリーの浪費

時間の無駄遣いってわけで

なかなか

さっぱりしてて良いじゃない

 

お墓の下に葬られた言葉も

なかったことにされた思いも

うまいこと言ったつもりのジョークだって

 

心の病み、好きだよね?世間の闇、好きだよね?

そんなお化粧されたからっぽを

代弁する気はないし

誇張する気はないし

そもそも

言いたいことなんてないし

あれば直接言ってるよ

ホントに大事に思ってるならね

なかなか

さっぱりしてて良いじゃない

 

言葉一つ取ってみたって

スピーカーから聞こえるあの人の歌声みたいに

うまく選べないし

 

 

 

”夕暮れに荒んで”

惜しみなく言い放て

絶え間なく息をしろ

歩みを止めると死んでしまうから

その前に言い切れ

 

パレードの人々は声高に主張し

声や言葉を持たない人々は部屋の隅にじっといるしかない

 

夕暮れに荒んで

ふと見ると時計は4:44

夕暮れに荒んで

ふと見ると時計は4:44

 

壊れた心はもう戻らないけれど、生きていくことはまだできそう

 

 

 

 

”飛びっきり素敵なはずの未来を一人でやりすごすよ”

入り組んだ大雨の中

逃げ出した さっぱり まさか

なげやりな 反抗期の さなか

凍てついた 天然物の馬鹿

 

あー、食べちゃいたい

君も恋も全て

あー、胃でこなすよ

肉も骨も全て

 

言葉遊び 何回も続くなら

それでもね 苦しいけどこれもまた

悪い方に転がることはもう無いから

飛びっきり素敵なはずの未来を一人でやりすごすよ

君もいれば良いのになあ

 

 

”未完”

逆らえど数に負け

小さな調べも消え入りそう

 

想いを箇条書きに連ねて

数値に委ねて

取りこぼしたものたちが確実にあるのに

それがどれなのかもう確認もできやしない

 

熱波

全てが狂い

揺れ

踊る

ここはそんな場さ

 

君の人生は未完

私だってそう

 

 

 

”呪いは三連符”

つまらない

果てのない

言葉ばかり

 

言葉 言葉 言葉

コトバ コトバ コトバ

呪いは三連符

どこにいたって

同じだよ

 

冬の陰

夏の影

際立ったコントラストは

私を違う角度から照らしているだけ

たったそれだけの違い

 

愛を 愛を 愛を

アイヲ アイヲ アイヲ

呪いは三連符

どこにいたって

同じでしょう?

 

あなたは私を照らすけれど

幽霊だってさほど変わらない

揺らいでいるだけ

揺らいでいるだけ

 

遠い遠い蜃気楼

知らない街の蜃気楼