”君にならば殺されたい”
人の情けに嫌気がさして
差分 切り捨てて
夜中 虚空に吠える
唐突に忌々しい罪への懺悔
君にならば殺されたい
その気で呼吸している
そのつもりで生きている
君にならば殺されたい
明日が来なくってもいい
”夜が開けることを知らない子供たち”
化学煙はファルセット
空高く昇り 裏返り 消えていく
血圧は下がる
心臓をノックする
生きようと
生きようとして
ぶつ切りの言葉
祈りはもはや遠い
叶わずに散った花たちや
朝を知らず
夜が開けることを知らない子供たち
いつか終わりは来る
締めの言葉を用意する間も無く
世界
その奥の奥の
核心に触れたい時にだけ
私は防御を解く
夜が開けることを知らない子供たち
この魂は君達に捧げる
”頭の中、空白で圧迫”
枯れた葉を踏む
消えた摩擦に問う
信じた儀礼を蔑む
ないがしろにした約束を思い出す
連れ添った無限は錯覚
頭の中、空白で圧迫
やがてそれに満たされ
いずれ歳をとり
朽ち果てるのだろう
細長い彫像はあなた
枯れた木の枝でほほを弾く
今日の帰りもまた枯れ葉を踏む
頭の中は空白で圧迫されていく