Death & Honey

死と蜜、儚く甘く気だるい魔法

"その蒼をくりぬいて"

偶然も必然もあったもんじゃない 帰路の髑髏 自然 森羅万象 囲まれて 知覚できるだけ知覚してみたら 溢れてしまった ネイヴィな夕焼けのロングコートを着た人骨模型 左胸あたりに夕日だけがくりぬいてある 金色のいびつな円 眩しくて 夕焼け その色気 魔法な…

”殺されるだけ”

投下された言葉 花束はあなた 絡み合う螺旋の運命からは逃れられず 約束された晩餐に付き合う 茶番 青春は全て茶番 誰かのコピーで 全うする恋や夢 恐ろしいことさ!! 動物園の檻の中で 歯向かっても殺されるだけ 殺されるだけ 悲しい顔をした飼育員に 殺さ…

”終末旅行”

倦怠感までもがヴァーチャル 纏って 滑り落ちてく その先、 滝壺 「まるで恋愛ごっこしてるみたいだね」 マニュアルは無し 本能に付き従って 喉カラカラになって 凍りついてく あらかじめハズレくじを引くことを想定した、なんとみじめな将来設計 サイコロを…

”こんなに早送りしているのに”

真夏の太陽 こんなに早送りしているのに 秋はまだ来ない ふと リモコンから手が離れ僕の体は宙に浮く このまま 全てを遺して去っていこう そう考えると 少し、 涼しい

”鳴らないノーティフィケーション”

涙のグラデーション 曖昧なリフレクション 君と私のコンポジション いつまでも鳴らないノーティフィケーション 「 」 今なんて言ったの? 音飛びして聞こえないや 融解する黄昏とともにチルアウト 突然風が吹き マフラーがたなびいた 同じくらいにそれ以上に…

”さっぱりしてて”

なんちゃらかんちゃら 言ってみたって 響き合えないのなら カロリーの浪費 時間の無駄遣いってわけで なかなか さっぱりしてて良いじゃない お墓の下に葬られた言葉も なかったことにされた思いも うまいこと言ったつもりのジョークだって 心の病み、好きだ…

”夕暮れに荒んで”

惜しみなく言い放て 絶え間なく息をしろ 歩みを止めると死んでしまうから その前に言い切れ パレードの人々は声高に主張し 声や言葉を持たない人々は部屋の隅にじっといるしかない 夕暮れに荒んで ふと見ると時計は4:44 夕暮れに荒んで ふと見ると時計は4:44…

”飛びっきり素敵なはずの未来を一人でやりすごすよ”

入り組んだ大雨の中 逃げ出した さっぱり まさか なげやりな 反抗期の さなか 凍てついた 天然物の馬鹿 あー、食べちゃいたい 君も恋も全て あー、胃でこなすよ 肉も骨も全て 言葉遊び 何回も続くなら それでもね 苦しいけどこれもまた 悪い方に転がることは…

”未完”

逆らえど数に負け 小さな調べも消え入りそう 想いを箇条書きに連ねて 数値に委ねて 取りこぼしたものたちが確実にあるのに それがどれなのかもう確認もできやしない 熱波 全てが狂い 揺れ 踊る ここはそんな場さ 君の人生は未完 私だってそう

”呪いは三連符”

つまらない 果てのない 言葉ばかり 言葉 言葉 言葉 コトバ コトバ コトバ 呪いは三連符 どこにいたって 同じだよ 冬の陰 夏の影 際立ったコントラストは 私を違う角度から照らしているだけ たったそれだけの違い 愛を 愛を 愛を アイヲ アイヲ アイヲ 呪いは…

”大人になっても”

砂時計の砂はあと数粒 過ぎていく 瞬きとともに この心を覆っていたロマンチックな塗装も 破れて 剥がれて めくれて あとかたもなく消え去った 壊れていくだけ 大人になっても壊れていくだけ 聞こえません 聴こえません 内緒の話 相談しましょう あなたの言…

”霧の歩道”

煉瓦敷きの道の端 彼は立ち止まった 明日雨かな と古傷が言う 煙突のような憧れと ウイスキーみたいな馴れ馴れしさ 日々は無為と同義 路地裏のゴミ箱 斜めに立つ街灯 やさしい霧 きびしい霧 もう死ぬかい? と古傷が言う

Imagination Deficit Future Disorder(想像欠陥未来障害)

珍しくイラついている あの人や、あの人の小さな声は聴こえない?言葉の伴わない感情は汲み取れない? 想像力は「そんなの憶測」と却下される 私たちには暗い未来しかない 好きで少数派になったわけじゃない 能力のある人だけがやっとこ最低水準で生きられて…

”あやふや”

感情って固定されてるものだと思ってた ピンで思い出の風景に留めて壁に貼って でも不思議 いろんな柔らかな感情が、みんなにはあって、 道理が通らなくっても、理不尽でも、 その時の体調や機嫌で変わるものらしい 今まで 私がピンで留めてきた感情は 強く…

”嘘をください”

何もかもが数値化され 可視化されていく中で あの日のあなたの嘘だけは 数値にもならず 目にも見えず もやもやと心の底に蒼く残留している 私は死んでいるのかもしれない 一瞬一瞬を生きても 全体では死んでいる あの日のあなたのとっさの嘘が まだこの体の…

”触れて、舞い、落ちる”

話してみようか 溜まりに溜まった言葉を捨てて 優しく閉じた両の唇 触れて かすかに 感じる程度に 触れて 頭がおかしくなった 変な踊りを踊っていたように思う 原始の欲望 恋愛は怠惰 堕天使に誘われるがままに 触れて 彷徨って 触れて あなたもおかしくなっ…

”季節は終わらない”

あれほどしたためていた想いも ワンクリックで消え飛んだ 次から次に言葉が出てきてあなたを困らせるけれど それももうおしまい いつか見た風景は名前も色も無くなり こうやってこのまま 息をするたびに同じリズムで 薄れていくのだろう・・・ 不思議とさび…

”醜形恐怖”

醜形恐怖 都市規模の晒しもの 美化されたロマンス みな口をつぐみ 不協和を唱えられない 絶対的な暗黙の了解 誰にだって そう 誰にだって くだらないや。 つまらないさ。 人生は猛スピードに飲み込まれて 濁り歪み醜い己に気づき砕き殺め葬る 言葉をぶつけ …

”そのコントラスト”

鎮痛剤 鎮静剤 迷いは夕暮れに定めし焦点 奢りは猿の狂いし瓢箪踊り ドレッド、モヒカン、ショッキングピンク 宿りし命を捨て 回る回るビイドロ画廊の永遠にも感じるような眩暈 足元はおぼつかず 漸くーーー 冷たいタイルにぽとぽとと落ちるあたたかい血 無…

”友達思い”

励ましは虚空 便りは儀礼 人生、 生命、 繋がっているうちは お菓子の詰め合わせのようなもの もいで、 もがれて、 何も無くなった時、君は思うだろう 「まだある!」と そしてカーニヴァルは彼を送った 在りし日の面影を 人々は偲ぶ 呪文 呪文 呪文 先に行…

”防波堤のふちに”

ぽつぽつと小石大の言葉を防波堤のふちに置いていって 救われ 洗われ 赦される それがいつの間にか流れを作り、うねりを産み 気がつけば私は渦中にいて もう身動きが取れない 何もできない ゆるしてほしい ゆるしてほしくて ゆるしてほしくて こうなった

”僕らは謳ったね”

避けきれない疼痛 無銭 流解 百薬 羨望鏡 情操は上へ下へ有耶無耶 できる限りおどけて狂って笑って。 とんだ驚き鉄砲玉 嵐のさなかの一瞬 濁流 振り返れば一瞬 あまりにも鮮やかで濃密な一瞬 できる限りおどけて狂って笑って。 僕らは遊んだね 僕らは謳ったね

”春の夜の献体”

倦怠 上を眺めればたそがれに浮遊 下を見おろせば沈む波打ち際 春の夜の献体 この厳かな生命 その響き 巨大な黒い海 吸い込まれそうになって後ずさった 春の夜の海がどの季節の海より一番良いって教えてくれたのにあなたはもういない

”無響残影 乞う絶/死 獄”

突 慟哭 哀 無縁 其処に意義は無し 故に異議は無し 黒 鉄 脳天 顳顬 死ぬまで残る此の痛み 醜塊 重鉛 闇 深海 彼岸 此岸 beyond. 愚、愚、愚 無 無 無

”どうして今日は終わるの?”

明日が来るのがもったいないくらいだ どうして今日は終わるの? 土曜の花曇りの夕方 今 この 瞬間が ずっと続けばいいのに どうして終わるの? 言い出した順番が大切な順番 私を一番最初に言ってくれてうれしかった 桜の樹の下 散るのは不安 去るのは情け 墨…

”笑っていてね”

いまだ雪はやまず 予想はずれのお天気に 交差点は混乱してる 白と黒が交差して そのコントラスト、ハレーションのような眩しさの中で あなたを見つけられるだろうか その無骨で滑らかな鎖骨や、手の甲のすじ 色白なあなたは見つけにくいだろうね だから笑っ…

”貴死電信哀歌”

残酷無神 退廃懺悔 堕天崩落 死ヌトアッテハ誰モ止メラレヌ⋯ 無常哀花 集落弾劾 放念自決 シヌトアッテハダレモトメラレヌ シヌトアッテハダレモトメラレヌ シヌトアッテハダレモトメラレヌ 電信を打っていますあなたに 電信を打っていますあなたに 聞こえま…

”無風”

窓の外は嵐 夜より暗い部屋 不安不安不安は funじゃなくno fun 「未来は良いもの、過去は良いもの」 ロックスターに騙されて 味わってみればどっちも無味無臭 誰も嫌いになれない 誰も好きになれない 心は無風 ただ、流れるマグマを見ていたい 窓の外は嵐 夜…

”夢の標本”

冷房の効いた部屋で生まれた赤ん坊が 砂糖をなめている サボテンのとげ 私ははちまきを頭に巻いて 何かをがんばっている しなければいけないことは なぜかもうわかっていて 後はそれをするだけ 仕事が終われば 空き地いっぱいの巨大なアンモナイトの中で鬼ご…

”発芽 How to”

発芽 How toなんていらない ライフハックなんてつまらない 舌がもつれて 君の前ではもう話せない 感情 移ろいやすく淡く脆く 結局のところ脳内物質の分泌の過剰、不足だとしたら? たったそれだけの事実だとしたら? 頬は潮風を感じ なんだかもやもや考えて…

”選んでいるところ”

その脳内世界に つま先からひたって 肩まで浸かって もう逃げられない 逃げたくもない 自分で話したい 大好きなあの名曲は確かにこの気持ちを代弁してくれるけれど 私は私から話しかけたいんだ 自分の言葉で その言葉を選んでるところ 当たり前のような気は…

”両の眼球が”

何かわかったかい? 大人たちは遠いところで自慢している 子どもたちは遠いところで謳歌している どちらにも、『私』は属さない ねえ本当は、 君も含めて、『私たち』と言いたいところだけど、それは許してもらえないだろう 「わからない」 この指先が答える…

”かりそめの恋心”

さようなら!かりそめの恋心よ! 僕は崖から飛び降りるだろう そんな夢を見るだろう 泡のような夢を見るだろう くだらない夢を見るだろう 少ない言葉と 少ない色と 少ない線だけの 額に入った 君を好きになった 泡のように消えるだろう 崖から飛び降りるだろ…

”神聖なる禁猟区”

ここは禁猟区 神聖なる領域 誰にも穢されることはない 醜さも、美しさも紙一重 奇跡は太陽に近く 後悔は月に優しく添い遂げる どこからか穏やかな風が吹き 狩人は世界を支配する空砲を放つ ひしめき合う薔薇が生き辛い人たちを守り 存在の理由なんて忘れさせ…

”冷たい瞳は誰のもの?”

軋み 放つ 白んだ嘘の切れ味に酔いしれな 壁は灰色 石の沈黙 弦のたわみ そのきらめき 響き 風邪ひいちゃったかな 声がザラザラ 冷たい瞳は何も語らない 何も語らない 何も見ていないのだから当然 足を投げ出し壁にもたれてかかっている置き人形 ハハ 厳しい…

”一瞬”

愛したのは一瞬で 憎んだのは一瞬で 殺したのは一瞬 息を止めて 目は開けたまま その人は頷いた こびりつく錆のような 友情に 愛情に 思いやりに 嫌気が差して 最後はエナメルの息一つ

”鐘の音”

そうね 切り離して 人生とそれ以外を 視野には入らない笑顔がたくさんあって 人混みの出す騒音にかき消された笑い声がたくさんあって 雪の下には気づかないまま通り過ぎてしまった奇跡がいくつもあって 世俗に別れを告げる鐘の音が聞こえます 軽く明るく 飄…

"あなたの名前をつぶやくたびに"

あなたの名前をつぶやくたびにぽろりとこぼれるものがある なんて素敵なことでしょう それはもう魔法みたいに 空気弾んで 風船喜んで 眠りにつく前 ほんの少しだけ小さく声に出して君の名前を呼んでみる 呼ぶって不思議 届きやしないのに どんな大声で呼んだ…

”水晶越しに”

もう許されはしないぞ 苦しみの他には もう後はないぞ 苦しみの他には 痛みの宮殿で 水晶越しに見る別世界 それは綺麗な綺麗な世界 私のいない新世界 もう戻れはしないぞ 私は罪人 生れながらの罪人

”黒いパンタグラフ”

仮面遊戯 振る舞う汎社会性 強行採決セレモニィ そして飛び散るー 光 燦々と やがて日は暮れ プラットホームで ぼーっとしたりなんかして 瞬間 嘲る この感情を 仮面たちを また取り戻して 気を取り直して 次の電車に乗ろう 冷たく黒いパンタグラフ

”光速”

閃死のフラッシュ ドットの青春が分解 悶喜のクラッシュ 急カーブで冷や汗 選択の余地 光速 同時に拘束 気づかないまま ハンドルを握る 潤滑油を刺されていたのはマシンじゃなく僕 選択の予知 しがみつくのは 親と先祖と神様と宿題 愛想笑い 致命的な癒し 有…

”Y字路に立って”

右手には煙草のにおいが染みついて 脳にはさっき吸った煙が充満している 男は立ち止まる ぼんやり考える 蒙昧とした視界 Y字路の向こう 駱駝色のコートに包まれた躰にゆっくり静電気が溜まる 遠く 山の向こうに毛むくじゃらの巨人を見た 悲しい歌を歌ってい…

”金魚鉢の中の二人”

「それ以上は聞かないで」 込められた断絶の意 言えない金魚鉢の秘密 抱えたままのあなた 今にも向こうの出窓くぐって 飛び降りそう これ以上踏み込めない もっと知りたいのに もっと聞きたいのに その紅い唇からささやき漏れた言葉 「それ以上は聞かないで…

”極北のトルソー”

時間の隙間 呼吸の間隔 喪失を告げる極北のトルソー 空回ったっていいよ 見届けてあげるから 氷づけの人生 かすかな摩擦 予感 未完成な生 暗闇の中 必死に掴もうとしている 空回ったっていいよ 見届けてあげるから キスは罠 甘美な毒

”脱皮”

朝焼けが海沿いの道のアスファルトに作ったこのやせ細った影 頼りなく、危うく 冴えない色をした車たちが長い間隔をあけて車道を西へ東へ どこまでも続いているように見え いつだって引きずってるよ 昨日の続きを 去年の続きを あの日の続きを あの瞬間の続…

”ねむけ”

眠気は理路整然 目を閉じながら 陽炎 都合の良い昨日の言葉は 明日には通用しない 真夜中の境界線上 木造の船が静脈を突き進む

”ある画家の証”

記録されていた 生きた証は 白いスケッチブックに鉛筆で 定着された黒鉛の線 その線の佇まいが放つ生命力の ああ、なんともか細くも力強い放出 眩しいほどでもなく 暗くて見えないほどでもなく しかし確実に「俺はここに居たんだぞ」と 何冊にも及ぶスケッチ…

”影と陰を”

全てを満遍なく照らす必要はない 程よく影と陰を

"生まれて一番の夏"

水を蹴って 寝袋 ジャズドラム 17の 生まれて一番の夏は 天の河を見つめながら 安いビールに手を出したりして その苦さが喉に焼きつく ねえ、「おいで」って言ってよ すぐに飛んでくから 僕は君のお誘い待ちさ 白いウミネコの群れ 夏期講習の帰りのけだるい…

”白い馬と走る”

白い馬の胴を撫でた かたくも滑らかな毛 奥で筋肉や血管や心臓がうごめいている そんな気配を感じる 生きているということはこんなにも不気味で、不思議なのか 私は鞍にまたがり 小一時間、コースを走った (これはわたしがはしっているのとおなじ⋯) そう、お…