Death & Honey

死と蜜、儚く甘く気だるい魔法

“please let me introduce myself”

泡の向こうで

消えていった花たち

でもあれは造花だったし

むしろいい気分

 

どうだろう

そうでしょう?

 

意識の端っこの端っこなんて、見つめられないから

じっと見つめていると気が狂ってしまうから

あなたとこんな遊びをしているのよ

くだらない遊び

 

重なるセロファンの境界線に生と死を見つけて

私は今日も歩く

 

頭のおかしい電化製品屋のBGMや

私を避けていく雑踏の中で

ヘッドホンからせめて聞こえる音色につか間の関心を持って行かれ

ふと自分が今どこにいるのかわからなくなる

 

そんな時

言葉を紡ぎたくなる

いつもギリギリだから

死にたいから

生きたいから

 

ねえ

そうでしょう?

 

泡の向こうで

枯れていった花たち

でもあれは造花だったし

むしろ今はいい気分

 

人混みの向こうで

死んでいった人たち

でもあれはマネキンだったし

むしろ今はいい気分