2016-05-15 ”名前のない時間” 詩 全ての思考の道筋が 明確に見えるような気がする そんな時がある 細い煙のように形を成した後、すぐに消える閃き 宴の後の空っぽな時間… 人それぞれから放出された熱量を浴び この躰にまだわずかに残った異物が酔いを感じさせる 夜の大きな帯の中で とめどなく拡散していく思考 私は一人佇み、 人生について考えようとして しかしすぐにやめてしまう ふらふらした 適当な そんな夜 眠りにつく前の とても僅かな、 名前の無い時間