2016-07-10 ”黒い洋酒の瞳” 詩 あなたは 物語を反対から読む 大人から子供に戻る 友情があなたを苦しめ、 つじつまを合わせる作業がその神経をぼろぼろにした 眼の下を黒く塗って、 裸になって、 家系図を燃やしていたね ルールに従えと 低い声で私に囁く 鉄条網 水槽の中の不気味な生き物 私はそんなあなたに両手足を縛られて もう一世紀 裂傷 打撲 火傷 切断 めまい 失神 絶叫 血溜まりが映し出す人生のハイライト それを見つめる黒い洋酒のような瞳 ああ、 このまま殺されるのね きっと生きたまま殺される 私は酔っている 死と あなた