Death & Honey

死と蜜、儚く甘く気だるい魔法

”霧散”

本当に透明なものをつかまえたら

その瞬間、霧散してしまうよ

 

見ようとしている時じゃなく

見ているとき

触ろうとしている時じゃなく

触っているとき

行動しようとしている時じゃなく

行動しているとき

 

友情や愛情や夢や希望と名付けたあたりまえな解釈は

もどかしいだけ

後手に回っているだけ

そんな気がする

 

私の心の中の今も透明な部分

それでさえ、

”透明な部分”と名付けただけのように思えてくる

そうやって自分のものにして、

理解できる範疇に置いて、

どうしようというのか

ああ

ここが限界か

私の浅はかさか

 

そう

本当に透明なものをつかまえたら、

その瞬間、霧散してしまったよ