2016-07-13 ”霧散” 詩 本当に透明なものをつかまえたら その瞬間、霧散してしまうよ 見ようとしている時じゃなく 見ているとき 触ろうとしている時じゃなく 触っているとき 行動しようとしている時じゃなく 行動しているとき 友情や愛情や夢や希望と名付けたあたりまえな解釈は もどかしいだけ 後手に回っているだけ そんな気がする 私の心の中の今も透明な部分 それでさえ、 ”透明な部分”と名付けただけのように思えてくる そうやって自分のものにして、 理解できる範疇に置いて、 どうしようというのか ああ ここが限界か 私の浅はかさか そう 本当に透明なものをつかまえたら、 その瞬間、霧散してしまったよ