Death & Honey

死と蜜、儚く甘く気だるい魔法

”それから”

言葉は形にならず

透明なまま

またも同じ朝を繰り返す

 

届かない「想い」なんてものは

クシャッと丸めて

ゴミ箱へ捨てたんだ

 

それからどうしたんだっけ

 

ああ

 

夜の街を歩く

乖離してゆく皮膚と生ぬるい空気

雑踏が発する雑音

どこにもフォーカスが合わず

 

それからどうしたんだっけ

 

雨が降ってきて

地下街を歩いた

濡れた靴が足跡をつけていくように

私は心を置いてきた