2016-09-19 ”それから” 詩 言葉は形にならず 透明なまま またも同じ朝を繰り返す 届かない「想い」なんてものは クシャッと丸めて ゴミ箱へ捨てたんだ それからどうしたんだっけ ああ 夜の街を歩く 乖離してゆく皮膚と生ぬるい空気 雑踏が発する雑音 どこにもフォーカスが合わず それからどうしたんだっけ 雨が降ってきて 地下街を歩いた 濡れた靴が足跡をつけていくように 私は心を置いてきた