2016-10-07 ”割れた破片” 詩 渇き 瑠璃色の大海原 飢え 遠近感を失う白樺の森 求め続け 失い続ける ある日 ”心”なるものが身体から離れた 軽くなったよ 一つ白い風船が灰色の空を昇ってゆく⋯ うん、そうかもね 目に映るものはぜんぶ嘘っぱち 風はやみ ー凪ー 鏡に映る自分を見た こんなからっぽの自分 心の無い自分 何が映っているかしら 壊してしまおう 鏡なんて ⋯割れた破片に映る無数の眼差しは私をじっと睨んでいる