”Karma: Α to Ω.”
笑いもしない月の上に
続く三連符は
もうどうにかこうにかならぬかと
必死に足掻いている
次第にそれは北極狐の様相と化し
狂って踊る羅針盤と契りを結んだ
崇拝する無限とは言の樹の葉である
遊来する夢幻とは妙(たえ)なる調べである
思考と行動を連結するケーブルは切断され
天の河から垂れ下がる操り人形
カタカタ、ユラユラと
古城に棲まう鎧幽霊の如き妖しさ
桃と紫と橙の色をした霧を肺臓一杯に吸い込み
やがて輪郭を失い夕暮れと同化した
その全てが森羅万象、天地のなせる業(わざ)である