2018-03-08 ”雨の中の白猫” 詩 雨に濡れた猫が目の前を通り過ぎた 薄汚れた白猫 重そうな身体 雨に濡れた猫はどこへ行く? 宿はない 家はない 寄りかかる軒下もない この街にはもうない 私はひどく切なくなった 似たようなもんだ 私だって あなただって 猫と一緒に 家を探そうか ホーム・スウィート・ホーム そんな場所はないのに 家なんてものは 私と猫はきっと二人、濡れたまま 途方に暮れて 雨が過ぎるのをやり過ごすだろう