Death & Honey

死と蜜、儚く甘く気だるい魔法

"その蒼をくりぬいて"

偶然も必然もあったもんじゃない

帰路の髑髏

自然 森羅万象 囲まれて 知覚できるだけ知覚してみたら

溢れてしまった

 

ネイヴィな夕焼けのロングコートを着た人骨模型

左胸あたりに夕日だけがくりぬいてある

金色のいびつな円

眩しくて

 

夕焼け

その色気

魔法なんてつまらないな

呪いなんてつまらないな

 

私も左胸をくりぬいて、夕日の光を穴越しに通した

また別の影ができる

この連鎖が思いのほか身軽にさせてくれない

 

やがて蒼い夜が来て

揺らぎがちな想いは

その蒼に染み込んで消えた

 

 

 

 

”殺されるだけ”

投下された言葉

花束はあなた

絡み合う螺旋の運命からは逃れられず

約束された晩餐に付き合う

茶番

青春は全て茶番

誰かのコピーで

全うする恋や夢

 

恐ろしいことさ!!

 

動物園の檻の中で

歯向かっても殺されるだけ

殺されるだけ

悲しい顔をした飼育員に

殺されるだけ

 

 

 

 

”終末旅行”

倦怠感までもがヴァーチャル

纏って

滑り落ちてく

その先、

滝壺

 

「まるで恋愛ごっこしてるみたいだね」

マニュアルは無し

本能に付き従って

喉カラカラになって

凍りついてく

 

あらかじめハズレくじを引くことを想定した、なんとみじめな将来設計

サイコロを振って進む人生

『3マス進む』

『あなたは金貨を3枚手に入れる』

『2マス戻る』

 

地球一周ももう数十回目

穴の空いたブーツ

彼女も彼も、ため息しか出ない

やっとこゴールだ終末旅行

 

 

”こんなに早送りしているのに”

真夏の太陽

こんなに早送りしているのに

秋はまだ来ない

 

ふと

リモコンから手が離れ僕の体は宙に浮く

このまま

全てを遺して去っていこう

 

そう考えると

少し、

涼しい

 

 

 

”鳴らないノーティフィケーション”

涙のグラデーション

曖昧なリフレクション

君と私のコンポジション

いつまでも鳴らないノーティフィケーション

 

「     」

今なんて言ったの?

音飛びして聞こえないや

融解する黄昏とともにチルアウト

突然風が吹き

マフラーがたなびいた

同じくらいにそれ以上に

私の心は揺れ

 

頷きのグラデーション

凄惨なリフレクション

君と私のコンポジション

いつまでも鳴らないノーティフィケーション

 

 

 

 

”さっぱりしてて”

なんちゃらかんちゃら

言ってみたって

響き合えないのなら

カロリーの浪費

時間の無駄遣いってわけで

なかなか

さっぱりしてて良いじゃない

 

お墓の下に葬られた言葉も

なかったことにされた思いも

うまいこと言ったつもりのジョークだって

 

心の病み、好きだよね?世間の闇、好きだよね?

そんなお化粧されたからっぽを

代弁する気はないし

誇張する気はないし

そもそも

言いたいことなんてないし

あれば直接言ってるよ

ホントに大事に思ってるならね

なかなか

さっぱりしてて良いじゃない

 

言葉一つ取ってみたって

スピーカーから聞こえるあの人の歌声みたいに

うまく選べないし

 

 

 

”夕暮れに荒んで”

惜しみなく言い放て

絶え間なく息をしろ

歩みを止めると死んでしまうから

その前に言い切れ

 

パレードの人々は声高に主張し

声や言葉を持たない人々は部屋の隅にじっといるしかない

 

夕暮れに荒んで

ふと見ると時計は4:44

夕暮れに荒んで

ふと見ると時計は4:44

 

壊れた心はもう戻らないけれど、生きていくことはまだできそう