Death & Honey

死と蜜、儚く甘く気だるい魔法

”心意気を讃えよう”

空振りの中の

心意気を讃えよう

宙を切って死んだ

蠅のように死んだ

 

大酒呑みの山の民はぐうぐうといびきをたてている

その夢の中で

結婚式があった

人間と北極狐の結婚式

 

やあ、めでたい

やれ、めでたい

寝言は私の家にまで届いてきた

 

 

 

”滞留する蒼”

届きません

声も、言葉も、視線も、手も

ほんのささやかなものを待っています

 

なので夜は少し泣いたり

お酒を飲んで電話をかけて、からかうかもしれません

ごめんね

 

感じていたより距離は近く

でも見た目より心は遠い

 

さめざめと言葉を投げては

心が折れ

また塞ぎ込んでしまいます

若さとは「何回折れたか」であり

「何回生まれ変わったか」なのです

 

蒼いうちが華

 

 

 

”夜になぐさめられてしまう前に”

ちょうだい

もっとちょうだい

 

返事が見つからない

涙は溢れるのに

何も言葉にならない

夜は不思議

私は包まれ、なぐさめられてしまう

 

足りなさを引きずって浪費

病みは癒えぬまま行為

 

秘密は秘密のまま

誰にも言えないことばかりが

この身体の輪郭の内側を埋めていく

 

教えて

もっと教えて

夜になぐさめられてしまう前に

 

 

 

”断層”

もうズレて

力抜けてくだけで

断層

誘惑に近いだけの血と肉

 

揺れる灯籠

魂を映したゆらぎ

白い衣も黒い衣も

皆血で染まる

どうせ皆夜明けには消える

 

新しい朝は

君の名前を思い出せないだろう

その笑顔も

やがて消えていくだろう

 

 

 

”くっついてはなれる”

燃え殻の人たち

行く末は皆同じ

 

抵抗してみても

反発してみても同じこと

変わりやしないんだから

ガラス製のマネキン

虚空を見つめ

 

店の天井隅に設置されたスピーカーが当たり障りのないBGMを流しているよ

誰かの人生の応援歌

誰かの魂の鎮静剤

でも、私のじゃない

 

コピー&ペーストで造り出される生命

 

ほらくっついて

またはなれた

 

 

 

 

”雪は深く”

悲しい知らせに君は問う

深くベレー帽かぶりなおし

息は白く

 

言葉を選び

撃つ銃は神様の一撃

 

胸に開いた風穴が僕の勲章さ

これ以上説明はいらないよね

 

語れば語るほど雪は深く

紡げば紡ぐほど血が流れる

 

 

”救え”

叶わなかった

散れ散れの夜たち

その願いや祈り

掬いとって

 

墮落の悲劇

愛らしき十七歳

どれもこれも散れ散れになった夜たち

それもこれも卑屈になった轍

 

神の怒り

背いて

君は光り、笑う

 

端的に言えば「答え」だ

ただ一つに纏まらない想いなんだ

君の穏やかなその・・・