Death & Honey

死と蜜、儚く甘く気だるい魔法

”無響残影 乞う絶/死 獄”

慟哭

無縁

 

其処に意義は無し

故に異議は無し

 

脳天

顳顬

死ぬまで残る此の痛み

 

醜塊

重鉛

深海

 

彼岸

此岸 

 

beyond.

 

愚、愚、愚

 

 

 

 

 

 

 

 

”どうして今日は終わるの?”

明日が来るのがもったいないくらいだ

どうして今日は終わるの?

土曜の花曇りの夕方

この

瞬間が

ずっと続けばいいのに

どうして終わるの?

 

言い出した順番が大切な順番

私を一番最初に言ってくれてうれしかった

桜の樹の下

散るのは不安

去るのは情け

墨色の幹から時々風に舞う淡いピンクの花びら

それは気まぐれな涙

髪の先に花びらが一枚、とまった

払い落としてしまうと何か寂しくなりそうで放っておいた

 

どうして?

帰らなきゃいけないの?

明日が来るのがもったいないくらい

桜よ、桜の花びらよ、散れよ散れ

世界を彩って終わらない今日を作っておくれ

過去も未来もいらない

今、この瞬間の幸せを永遠に繋ぎとめてほしいのです

 

 

 

 

”笑っていてね”

いまだ雪はやまず

予想はずれのお天気に

交差点は混乱してる

白と黒が交差して

そのコントラスト、ハレーションのような眩しさの中で

あなたを見つけられるだろうか

 

その無骨で滑らかな鎖骨や、手の甲のすじ

色白なあなたは見つけにくいだろうね

だから笑っていてね

毎日は気が狂いそうで

だから笑っていてね

どうにかやりすごすために

 

いまだ雪は降らず

予想はずれのお天気に

交差点は落胆してる

 

毎日は気が狂いそうで

だから笑っていてね

見つけやすいように

笑っていてね

どぶの中から

探しているよ

あえぎ、もがき

苦しみながら

やりすごすために

 

だからわらっていてね

 

あなたは

 

 

 

 

”貴死電信哀歌”

残酷無神

退廃懺悔

堕天崩落

 

死ヌトアッテハ誰モ止メラレヌ⋯

 

無常哀花

集落弾劾

放念自決

 

シヌトアッテハダレモトメラレヌ

シヌトアッテハダレモトメラレヌ

シヌトアッテハダレモトメラレヌ

 

電信を打っていますあなたに

電信を打っていますあなたに

 

聞こえますか?

聞こえますか?

 

 

 

 

”無風”

窓の外は嵐

夜より暗い部屋

不安不安不安は

funじゃなくno fun

「未来は良いもの、過去は良いもの」

ロックスターに騙されて

味わってみればどっちも無味無臭

 

誰も嫌いになれない

誰も好きになれない

心は無風

ただ、流れるマグマを見ていたい

 

窓の外は嵐

夜よりも暗い部屋

不満不満不満は

loveじゃなくhate

生き方は誰かからコピー・アンド・ペースト…

落ち込み出したらキリがないから思考停止

 

誰も嫌いになれない

誰も好きになれない

心は無風

ただ、膨らむ宇宙を見ていたい

 

私は良い人?

悪い人?

優しい人?

怖い人?

愛したい?

殺したい?

どうして決めようとする?

どうして他人との距離を測ろうとする?

もううんざり

いつから自分にうんざりするようになった?

 

心は無風

ただ、変わってゆく自分を見ていたいだけなのに

 

 

 

 

 

”夢の標本”

冷房の効いた部屋で生まれた赤ん坊が

砂糖をなめている

 

サボテンのとげ

私ははちまきを頭に巻いて

何かをがんばっている

しなければいけないことは

なぜかもうわかっていて

後はそれをするだけ

 

仕事が終われば

空き地いっぱいの巨大なアンモナイトの中で鬼ごっこをしよう

冷えたカンパリを飲もう

大声で肩組んで歌おう

 

なんだっていいさ

どうせ朝までの命なんだから

 

 

 

 

”発芽 How to”

発芽

How toなんていらない

ライフハックなんてつまらない

舌がもつれて

君の前ではもう話せない

 

感情

移ろいやすく淡く脆く

結局のところ脳内物質の分泌の過剰、不足だとしたら?

たったそれだけの事実だとしたら?

 

頬は潮風を感じ

なんだかもやもや考えているうちに土曜の日が暮れた

もう思い出せない

手がかりをくれないかな?

幾何学模様の手鏡や溶けそうなソフトクリーム

森羅万象

知覚

無自覚も

ひとところに収束はしない

結論は出ないのに

彷徨ったふりして

飢え渇いたふりして

 

やがてまた発芽

How toなんていらない

ライフハックなんてつまらない

舌がもつれて

君の前ではもう話せない