”触れて、舞い、落ちる”
話してみようか
溜まりに溜まった言葉を捨てて
優しく閉じた両の唇
触れて
かすかに
感じる程度に
触れて
頭がおかしくなった
変な踊りを踊っていたように思う
原始の欲望
恋愛は怠惰
堕天使に誘われるがままに
触れて
彷徨って
触れて
あなたもおかしくなった
楽しいね
”季節は終わらない”
あれほどしたためていた想いも
ワンクリックで消え飛んだ
次から次に言葉が出てきてあなたを困らせるけれど
それももうおしまい
いつか見た風景は名前も色も無くなり
こうやってこのまま
息をするたびに同じリズムで
薄れていくのだろう・・・
不思議とさびしさは無く
ボロボロなまま一人立ち尽くしている自分を
上から眺めているまた一人の自分がいる
ああ、あなたが今言ったその言葉、結晶にして持っておきたい
きっととても綺麗
ずっと後になって泣くかもね
季節は終わらない 変わっていくだけ
冬と春の間や、夏と秋の間のグラデーションの中で
ちょっと胸の奥がキシキシと過敏になるだけ
些細なことです
些細なことです