2016-12-06 ”混沌を選べ” 詩 静寂に包まれ 混沌を選べ 轟音に耐えられない哺乳類たちは そこで息絶えた 大きな骸たちが灰色の浅い沼地にどっしりと横たわっている 静寂に包まれ 混沌を選べ 轟音の壁に絶望させてよ 色のついた夢を見せておくれよ 骸たちの上 スキップして超えて 沼地の向こう側 何があるのか 気になるけれど 今はまだこの遠浅な沼地の枯れた木々が頬杖ついて吐き出す混沌に浸っていたい