2016-07-20 ”救い” 詩 救いの手 神様の手 愛されることを知らず 求められることを知らず 祝福の手 望まれて生まれてこなかった子供たち その行進 万雷の拍手 彼らが向かうのは シダ植物の繁る灼熱の塹壕 吹雪で自分の指先さえ見えない極寒の砲台 愛されることを知らず 求められることを知らず 流れる血の中で 薄れゆく意識の中で 子供たちが最後に見るのは 己の魂に差し伸べられた 救い その優しい手 神 その清らかな手